街角江波だより4
今日のお好みは「かじもと」(江波二本松16)
お好み焼き光ちゃんのすぐそばのお店です。
そば肉玉で600円。
店構えも店内もレトロな感じ。
先代を入れると60年続く老舗だとか。
「江波もお好み焼き屋はたくさんあったが、
道路がとおってからお客が少なくなって店をたたむのが増えた」そうです。
「便利にはなったが、風景もかわってしまったし」と、なげいておられました。
お好みは最後に二つ折りにして出してくれます。
「昔はそれがふつうだったのに、今では
こうして二つに折って出すのはうちぐらいよ」ということでした。
「江波で育った女の子の映画のポスターを貼らせてください」とおねがいすると
すぐに許可してくれました。
そしておばちゃん、ポスターを見るなり
「こうのさんの絵じゃね。こうのさんのは映画にもなったね」
と言われました。
「花は咲く」もごらんになったとか。
お店に原作上・中・下置かせてもらいました。
もう一人いた古くからの江波の方、
中元接骨院といって、カープの選手も来たりするそうですが、
おばちゃんに「ポスターを貼ってあげんさい」とおっしゃっていただいて
持って帰っていただきました。
そのお客さんはふるくからの江波の人で、
かつてのにぎやかだった江波港のようすなど
話してくださいました。
毎日、江波の人のやさしさにふれて
とても貴重な体験をしています。
江波のお好み焼き屋をぜひ完全制覇したいと思います。
(文・中川幹朗)